日本でのタイ人採用メリット
1.日本の人手不足、なぜ起きている?そして本当に不足しているのか?
画像出典:ものづくりワールド (https://www.manufacturing-world.jp/hub/ja-jp/blog/article20.html)
現在、日本では深刻な「人手不足」が叫ばれています。
特に中小企業では、人材を確保できるかどうかが経営を左右する状況で、2024年には「人手不足倒産」が過去最多を記録しました(帝国データバンク)。
背景には、少子高齢化による労働人口の減少があります。女性や高齢者の就労が進んだことで一時的に支えられてきましたが、需要の強さに対して供給が追いつかず、人材の奪い合いが続いています。
しかし一方で、「人手不足」と言われながらも日本の労働生産性は依然として低く、単に“人が足りない”のではなく、“人の力を十分に活かせていない”構造的な課題も見えてきます。これからの日本に求められるのは、より柔軟で多様な働き方、そして新しい視点をもたらす人材でしょう。
高度外国人材への期待の拡大
ジェトロの報告によれば、少子高齢化が進み、産業活動を担う労働力人口不足が深刻化している日本社会において、これを解消する1つのカギとして外国人材の雇用が進んでいるという背景がある。
しかし、今や労働力の補填(ほてん)という役割を越え、海外市場の開拓やイノベーションの推進力となる役割も期待されている。日本企業は「技術・人文知識・国際業務ビザ(高度外国人材)」を持つ人々に、海外展開やマーケティング強化、新商品開発などでの貢献を期待しています。
2. タイ人材が日本企業にもたらす新しい力
近年、そんな日本企業が注目しているのが「タイ人材」です。
日本とタイは長年にわたり経済・文化面で強いつながりを持ち、相互理解が進んでいることから、タイ人材は“日本社会に馴染みやすい外国人”として評価されています。
特に、「エンジニア・通訳翻訳・飲食・観光・マーケティング(ASEAN市場対応)」といった分野での需要が拡大しています。
タイ人材の特徴は、まじめで協調性が高く、チームワークを重んじる点。
さらに多くの人が日本語を学び、日本文化に興味を持っているため、現場でのコミュニケーションもスムーズです。
こうしたタイ人材の存在は、日本の人手不足を補うだけでなく、企業の国際展開を後押しする“架け橋”としても大きな役割を果たしています。
3.タイ人の強み ― 日本企業が注目する理由とは?
日本語学習者が多く、高い言語コミュニケーション力
画像出典:日本飲料外国人雇用協会(https://jfbfe.or.jp/column/employment/thai-person-characteristic/)
タイには現在、約18万4千人もの日本語学習者が存在します。これは世界で第5位にあたる規模です。
国内の大学では80校以上が日本語コースを設けており、そのうち36校には日本語学科が設置されています。
このように、日本語教育が根付いているため、日本語でのコミュニケーションに抵抗が少なく、ビジネス現場でもスムーズに意思疎通ができます。
多くのタイ人が日系企業で勤務 ― 経験と信頼の積み重ね
タイには6,000社以上の日系企業が進出しており、約140万人のタイ人がそこで働いています。
つまり、「働くタイ人の10人に1人」は日系企業勤務という計算です。
また、親世代から日系企業に勤めていた人も多く、親の影響で日本語を学び、日系企業を志望するケースも少なくありません。
日本企業が日系企業経験者を採用するメリット
-
「報連相」などの日本的なビジネスマナーを理解している
-
入社後のOJT(研修)コストを抑えられる
-
日本人上司との意思疎通がスムーズ
このような背景から、タイ人材は日本企業文化との親和性が極めて高い人材として評価されています。
「和」を大切にする国民性と明るさ
タイは「微笑みの国」と呼ばれるほど、人当たりが柔らかく、明るい性格の人が多い国です。
争いよりも「和」を重視し、良好な人間関係を築くことを大切にしています。
例えば、職場の同僚と仕事後に食事や飲み会に行くなど、チームとしての一体感を重んじる文化が根付いています。
これは、日本の「チームワーク」や「協調性」を大切にする価値観と非常に近い考え方です。
さらに、タイ人は自立心が高く、若くても芯が強い人が多いという特徴もあります。
良い人間関係を築くことを重視するため、一つの会社に長く勤める傾向も見られます。
日本企業にとってのメリット
-
チーム内の信頼関係を築きやすい
-
感情的対立や職場トラブルが起こりにくい
-
「和」を尊重する社風に自然に溶け込める
日本企業とタイ高度人材の理想的なパートナーシップ
日本語力・日系企業での経験・協調性という3つの要素を兼ね備えたタイ人材は、まさに国際社会で活躍できる「グローバル高度人材」です。
今後ますます深まる日本とタイのビジネス関係において、「人と人をつなぐ架け橋」として、タイ人材が果たす役割はさらに重要になっていくでしょう。
弊社では下記サービスも展開しております。日本からもご利用可能です!
【翻訳】
各種取扱説明書・就業規則・契約書など
タイ⇔日本語、タイ⇔英語、日本語⇔英語
https://personnelconsultant.co.th/ylink/translation/#content-request
【通訳】
1時間から可能なオンライン通訳(会議・商談など)
半日から可能な現地通訳(現地調査・会議・商談など)
タイ⇔日本語、タイ⇔英語、日本語⇔英語
https://personnelconsultant.co.th/ylink/interpreter/#content-request
【セミナー】
日本人向け(税務・マネジメントなど)
タイ人向け(報連相・タイムマネジメントなど)
*最新セミナー情報は下記リンクからご覧いただけます。
https://www.personnelconsultant.co.th/event/
【レンタルルーム】※バンコク・アソーク
企業会議、外部セミナー開催などに
1時間からご利用可能(2~30名様収容可能)
*レンタルルームは下記からご確認いただけます。
https://office23.asia/rental-office/
タイに関することでお役に立てることがございましたら、何なりと
どうぞよろしくお願い申し上げます。





