【タイ人採用で成功する!】タイ人とのコミュニケーションのポイント
日本企業がグローバル化を進める中、タイ人高度人材の採用は大きな注目を集めています。
優秀なタイ人材は、チームの多様性を高め、生産性やイノベーションにも貢献します。
ですが、採用後に本来の力を発揮してもらうためには、ただ「日本で働ける人材を連れてくる」だけでは不十分です。文化・価値観・コミュニケーションの違いを理解し、適切な関係を築くことが重要です。
本稿では、タイ人採用におけるコミュニケーションのポイントを整理し、実践的なアドバイスをお伝えします。
1. 前提:理解しておきたい「思考や価値観の違い」
画像出典:Shutterstock (https://www.shutterstock.com/ja/search/%E3%82%BF%E3%82%A4%E4%BA%BA?dd_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F)
タイ人高度人材とのコミュニケーションを円滑にするためには、まず彼らの持つ思考スタイルや仕事に対する価値観を理解しておくことが鍵となります。
たとえば、次のような特徴が挙げられています。
タイ人は「なぜこの指示なのか」を重視する傾向があり、日本人が比較的「どうやって」進めるかに焦点を当てるのと違います。
タイ人は温和で争いを好まないため、対立的・直接的な指示や叱責がコミュニケーション障害を生む場合があります。
また、タイ人は「今この瞬間の居心地」や「職場環境の快適さ」を重視する傾向があり、給与だけではモチベーションを維持しにくいという調査もあります。
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モチベーションのポイント
給与だけでなく、上司や同僚からの承認や感謝を重視します。評価や信頼関係が働きやすさにつながります。
これらを前提に、具体的なコミュニケーションのポイントを紹介します。
2.タイ人採用で押さえるべき3つのコミュニケーション・ポイント
出典:Sripatum University 「Communication Skill in Thai Business」
(https://dspace.spu.ac.th/server/api/core/bitstreams/aec034a6-af31-49f3-9dc7-b12691b88988/content)
2-1 「お互い理解し合っていない」ことを理解する
双方が「理解したつもり」になっているが、実は理解が一致していないことがよくあります。特に日本語・英語での指示や説明ではこの齟齬が起きやすいです。
対応策:
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指示・説明を行う際、「なぜその指示なのか」「どういう意図か」を明確に伝える。
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話し終えた後に、タイ人社員に「この意味で合っていますか?」と確認する時間を設ける。
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長文や抽象的な説明を避け、箇条書きや図・図解を活用して“見える化”する。
2-2 話す場・時間をきちんと設ける
優れた通訳や言語能力があっても、異文化間の会話ではゆっくり・丁寧に理解を深める時間が必要です。
対応策:
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定期的な1対1ミーティングやグループ面談の時間を設定。急ぎすぎず「とことん話す」時間を捻出。
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質疑応答の時間、双方向コミュニケーションを重視。質問が出るまで待つだけでなく、「どう思いますか?」と投げかける工夫を。
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オンサイトだけでなく、オンラインや雑談の場も用意し、カジュアルに関係構築できる環境を作る。
2-3 コミュニケーション方法の精度を上げる
“指示だけ出して完了”ではなく、「目的」「ゴール」「背景」を共有することで理解度が高まります。
対応策:
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指示書やミーティングの前にアジェンダを配布し、議論するポイントを整理。
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会話・議論の際には、紙やホワイトボードを使って視覚的に整理。
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社内通訳やバイリンガル社員がいる場合でも、言葉遣いや日本語の丁寧さに配慮。必要なら専門通訳を活用。
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関係者がフォローしやすいように、言語+図+例を使った説明を心がける。
3. 高度人材としてのタイ人を定着させるために
出典:THAIBIZ「タイ人が言う「キャリアパスが見えない」の正体は?」
(https://th-biz.com/asian-identity-column-011/)
タイ高度人材の採用という観点で言えば、採用後の定着や成果発揮も重要です。先述の価値観の違いを踏まえると、次のような対応が効果的です。
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キャリアパスを明示:タイ人高度人材は「将来こうなりたい」というビジョンを持つ人が多く、明確な道筋があると安心します。
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早期成果の可視化:小さな成功体験を積ませ、社内で褒めることでモチベーションを高めます。
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多国籍・多文化環境で活躍できるよう、社内環境に配慮:チーム構成、言語配慮、文化紹介・交流の機会を設けると「働きやすさ」が向上します。
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4. まとめ
「タイ人採用」において、特に「高度人材」の活用を意図するなら、文化・思考・コミュニケーションの違いを理解し、その違いに合わせた手法を講じることが成果向上・定着促進につながります。
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なぜ・どうしてという説明を丁寧に
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会話や議論に時間を投資
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目的・背景・手順を見える形で
これらを意識すれば、タイ人高度人材と日本企業が互いに信頼関係を築き、強いパートナーシップを育んでいけるでしょう。
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どうぞよろしくお願い申し上げます。





