タイで日本飲食店はなぜここまで強いのか? “日本食ブーム”を超え、タイで定着した日本ブランドの現在地
「タイでは日本食が人気」
この言葉は、もう何年も前から言われ続けています。
しかし現在のタイを見ていると、もはや“ブーム”という言葉だけでは説明できない段階に入っていると感じます。
実際にタイ・バンコクのショッピングモールへ行くと、日本食レストランを見かけない日はありません。
寿司、ラーメン、焼肉、居酒屋、しゃぶしゃぶ、カフェ、スイーツ――。
日本の飲食ブランドは、タイ人の日常の中に深く浸透しています。
そして、その象徴とも言える存在が「スシロー」です。
タイ国内のスシロー、現在なんと46店舗!
出典:(https://www.facebook.com/SushiroThailand)
タイ国内で展開するスシローは、現在なんと46店舗まで拡大。
バンコク中心部だけでなく、郊外ショッピングモールや地方都市にも次々と出店を進めています。
そして驚くべきなのは、その集客力です。
平日・休日問わず、どの店舗も多くのお客様で賑わい、ピークタイムには長蛇の列ができることも珍しくありません。
実際にタイ在住者の間でも、
「スシローはいつ行っても混んでいる」
という声をよく耳にします。
なぜここまで日本食がタイ人に愛されるのか?
ここで気になるのが、
「なぜタイではここまで日本食が受け入れられているのか」
という点です。
理由は一つではありません。
タイという国の文化・価値観・ライフスタイルと、日本食が非常に相性が良いことが背景にあります。
① 「日本ブランド」への絶大な信頼感
まず大きいのが、日本ブランドそのものへの信頼です。
タイでは昔から、
・日本製品は品質が高い
・日本人は丁寧
・日本は清潔
・日本は安全
というイメージが非常に強くあります。
これは家電や車だけではありません。飲食にもそのまま当てはまっています。
つまりタイ人にとって日本食は、「安心して食べられる食事」という認識が強いのです。
特に寿司や和食は、「少し高級感がある」、「特別感がある」というイメージも持たれています。
そのため、家族での食事やデート、友人同士の外食でも、日本食が選ばれやすい傾向があります。
② タイ人の味覚と日本食の相性が良い
タイ料理は辛くて濃い味、という印象を持つ人も多いですが、実際のタイ人は「旨味」をとても大切にします。
そのため、
・出汁
・甘辛いタレ
・炭火焼き
・とろける食感
・柔らかい肉
など、日本食特有の繊細な味わいが非常に好まれます。
例えば、
・焼肉
・しゃぶしゃぶ
・ラーメン
・とんかつ
・唐揚げ
などは、タイ人に特に人気があります。
また近年では、
・抹茶
・日本スイーツ
・和風カフェ
なども若者を中心に人気を集めています。
「日本っぽい」というだけで行きたくなる。そんなブランド力が日本食にはあります。
③ 日本文化そのものが人気
タイでは以前から
・日本旅行
・アニメ
・漫画
・J-POP
・日本のおもてなし・接客文化
など、日本文化全体への好感度が非常に高い傾向があります。
そのため日本食レストランは、単なる食事の場ではなく、「日本を感じられる場所」として機能しています。
店内デザイン、接客、メニュー、雰囲気。すべて含めて「日本体験」なのです。
④ タイのショッピングモール文化との相性
タイでは大型ショッピングモール文化が非常に発達しています。
休日になると、多くのタイ人がモールで過ごします。
そしてモール内には必ずと言っていいほど日本食店があります。
つまり日本食は、タイ人の日常動線の中に完全に入り込んでいるのです。
さらに、
・写真映えする
・清潔感がある
・SNS投稿しやすい
という点も、日本食人気を後押ししています。
特に若年層は、「どこへ食べに行くか」だけでなく、「SNSに載せたいか」も重視しています。
その点、日本食は非常に強いコンテンツです。
タイの日本食市場はまだ伸びるのか?
結論から言えば、まだ伸びる可能性は十分あります。
もちろん競争は年々激化しています。
しかし現在でも、
・新しい日本ブランド
・日本式カフェ
・日本スイーツ
・地方日本食チェーン
などへの関心は高く、日本食需要そのものが落ちているわけではありません。
むしろ、「日本食はタイ人の日常食になった」と言える段階に近づいています。
まとめ「タイにおける日本食人気は“ブーム”ではなく“定着”へ」
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