2025.11.06

タイ進出

タイ進出の可否を見極める!成功するための市場調査ポイントとは?その1

海外展開を成功させるうえで、進出先市場の特性を正確に捉えることは欠かせません。とりわけ東南アジアの中心ともいえるタイは、親日的な国民性や戦略的立地などから多くの日本企業が拠点を構えています。
しかし、タイ進出を成功させる鍵は、事前に実施する市場調査の質と精度にかかっています。

本記事では、タイ市場を多角的に分析し、進出可否の判断材料となる重要ポイントをご紹介します。

【タイ進出前に知っておきたい】なぜ市場調査が重要なのか

まず「目的の明確化」と「仮説設定」を行い、調査の目的と方向性を定めてから、対象とする顧客や市場の規模、トレンド、競合を調査することで、信頼性の高いデータを収集し、事業の成功につなげることです。

市場調査の3つの基本ポイント

1 市場の成長性と規模 → どのくらいの市場のパイがあり、市場を獲得できるのか?
またはひっくり返せるのかを判断する材料になります。

2 市場で展開するプレイヤー → どのようなプレイヤーがトップシェアで、それはどんな会社?(国営?民間?財閥?新興?)なのか、ライバル企業や協調できそうなプレイヤーを確認します。

3 市場のルール → 日本と同じ法律で、御社の商品が売れるかと言うと、そうではないケースがあります。関税率を含め、許認可、法令や規則の確認が必要です。

【タイ市場調査の基本】定量調査と定性調査の違いとは

調査をするにあたって、以下のような調査方法が一般的です。

定量調査(Quantitative Research)とは?

定量調査は、人数、割合、属性など数値化できるデータを収集・分析する手法です。
「全体の人口、性別、企業の売上など」「政府の統計庁が発表しているデータ」といった、全体像や規模感を把握するのに適しています。
あらかじめ立てた仮説が正しいかどうかを検証する目的で使われることが多いため、「仮説検証型」のアプローチとも言えます。

目的:
市場規模や成長率予測、販売予測、利用率などの実態を把握するため

主な手法:
タイの政府が発表するデータ、各社の売上データ、協会が発表するデータ、
タイ業界団体が発表するデータ、などを組み合わせてまとめる。

長所 (メリット)
客観性: 数値データなので、誰が見ても同じ解釈ができる。
一般化: サンプル数が多いため、調査結果を全体の縮図として捉えやすい。
統計分析: 統計的な手法を用いて、データ間の関係性を分析できる。

短所 (デメリット)
深いインサイトの欠如: 同市場がなぜそのような状況なのか、という理由や背景を探るのには向かない。歴史歴な背景や文化性、各顧客の主観性を図る手法としては向かない。

定性調査 (Qualitative Research)

定性調査は、主にインタビューや行動観察を通じて、数値化できない言葉や行動、感情といった質的なデータを収集・分析する手法です。「なぜそう思うのか」「どういうプロセスでその行動に至ったのか」といった、個人の深層心理や行動の背景にある文脈を探るのに適しています。まだ明らかになっていない新たな課題やニーズを発見する目的で使われることが多いため、「仮説発見型」のアプローチと言われます。

目的:
消費者インサイト(深層心理)の発見
新商品やサービスのアイデア探索
購買に至る意思決定プロセスの理解
仮説の構築

主な手法:
デプスインタビュー: 調査者と対象者が1対1で深く対話する。
グループインタビュー: 複数の対象者(4〜8人程度)を集め、座談会形式で意見を交わしてもらう。
行動観察調査(エスノグラフィー): 対象者の普段の生活や購買行動を観察し、無意識の行動や本音を探る。

長所 (メリット)
深い理解: 一人ひとりの意見や感情、原体験などを深く掘り下げられる。
新たな発見: 想定していなかった意見や潜在的なニーズを見つけやすい。
柔軟性: その場の状況に応じて質問を追加・変更できる。

短所 (デメリット)
主観性: 調査者のスキルや解釈(アンケート作成方法)によって結果が左右される。
一般化の難しさ: 少人数を対象とするため、結果を市場全体に当てはめることはできない。
コストと時間: 一人あたりにかかる時間と費用が大きくなる傾向がある。

 

【まとめ】タイ進出成功のカギは「適切な市場調査」にあり

このように、市場調査と言うものには、様々なやり方・手法があります。

御社が抱える課題に向けて、適切な調査方法、分析方法がありますので下記リンク先より
お気軽にご相談をいただけましたら幸いです。

Kaigai Advisory Co.,Ltd(タイ)    メールはこちら:info@asean-j.net
2 Jasmine Building 12th Floor. Soi Prasarnmit(Sukhumvit 23) Sukhumvit Rd.
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