2023.07.16タイ生活

バンコクでの医療機関の賢い使い方

今回は、バンコクで医療を受ける際に知っておきたい医療機関の違いについてお伝えします。バンコクでは大きく分けて①総合病院、②薬局、③クリニック の3つの医療機関があります。一つずつ見ていきましょう。

(協力:ブレズグループ代表・飯田様)

※本記事はYouTubeチャンネル【知って繋がるバンコクのビジネスチャンネル〈タイ前線〉】の投稿を基にしております。

総合病院:設備と専門性が充実する安心感!

バンコクの4大総合病院として知られるのは、バムルンラード病院、バンコク病院、サミティベート病院、そしてBNH病院です。これらの総合病院は医師が揃っており、診療科が多岐にわたるので「とりあえずここなら全て診てもらえる」という安心感があります。設備も充実しており「この科でわからない場合は他の科にご紹介する」といった形で総合的な診察を受けることができます。
また、総合病院であれば日本語対応の病院もあるので、言葉の面でも安心です。

ただし、総合病院は待ち時間が長くなることが多いため、運が悪いとまる一日かかってしまうことも。大きな安心感と引き換えに、忙しい方にはこの点がデメリットとなります。

保険の面では、基本的には日本人であれば保険が適用されるケースが多いです。タイでの事故や怪我に関しては、4大病院であれば保険が適用されることがほとんど。保険があれば費用感を気にせずに総合病院にかかることができます。

また、救急対応も24時間行っているため、夜中に体調が悪化した場合でも安心して受診できます。ただし、救急車の場合は日本語サービスはないため、事前に各病院に電話して手配する必要があります。万が一の事態に陥ったとき、タイ語でどんな症状か、自分がどこにいるか伝えるのは調子が悪い時にはなかなかできないもの。日本語または英語で総合病院に電話するのがおすすめです。

薬局:とにかく手軽! 費用・時間の節約に

次に薬局についてです。薬局の強みはなんと言ってもその手軽さ! 時間的・費用的にも気軽に入りやすく、相談内容に応じてすぐに薬を出してもらえます。鼻水や下痢などの軽い症状について相談し、それに対して薬をもらい、必要ならば病院に行くという使い方もできます。

日系の薬局「ブレズ薬局」はバンコクに17店舗展開しており、そのうち日本人が多く住むアソークからトンローエリアの間にある5店舗には日本人スタッフが常駐しています。その他の店舗であってもスタッフが電話で日本人スタッフに繋いでくれて、日本語で相談ができるようになっています。
オンライン販売も充実しており、重い商品や、すでに何度も使っていて効用を知っているリピート商品などはオンラインで注文しているという在タイ日本人も多いのだそう。
取り置きやデリバリーといったサービスも利用可能で、例えば「土日に取りに行くので、この店舗で取り置きしておいてください」といったオーダーや、「この場所に届けてください」というのも対応しています。
また、日本で処方された薬が切れた場合でも、ブレズ薬局では日本の処方箋を持参すれば、それに対応するタイの薬を提案してくれます。

タイ人の方々は気軽に薬局で症状を相談し、場合によっては薬をもらわずに帰ることもあるくらい、薬局は身近な存在。症状がそこまで重くない場合に効果を発揮する医療機関と言えるでしょう。

ちなみに最近のタイでは、コンビニでちょっとした薬や衛生用品が手に入ります。痛み止めのような一般的な薬であれば、手持ちがなくなった時に同じものをコンビニで買う、といったこともできますね。

クリニック:診断書や簡単な治療に便利!

クリニックは総合病院と薬局の中間に位置する医療機関で利用しやすく、一般の幅広い範囲の診察を受けることができますが、総合病院ほどの設備や専門性はありません。専門医の診察が必要な場合は他の医療機関を受診するのがいいでしょう。

診断書の発行や特定の検査、簡単な治療といった、医師がいないとできないことをする場所としては非常に優れています。特に労働許可証や運転免許証の診断書、またはコロナのATK陰性証明書などの発行が得意で、これらの診断書系であればすぐに発行してくれます。

デメリットとしては上記でも触れましたが「全疾患に対応できるわけではない」というところ。日本のクリニックでは医師が子どもから大人まで診ますし、比較的幅広い診療をしますが、タイでは「子どもが小さすぎると診れない、注射が打てない」といったことが起こったり、「何かが耳の中に詰まったので取ってほしい」というようなご相談があったとしても特別な機械がないと取れない、といったケースがあるので、まずは行く前にクリニックに電話をして症状を相談するのがいいでしょう。

クリニックは「保健室のようなイメージで使う」のがおすすめ。症状を診てもらった上で、そこで対応が難しければ大病院を検討するという使い方をすると、上手に使い分けができますよ。

まとめ

以上、今回は3つの医療機関の違いについてご紹介しました。各医療機関の強みを知って「こういう時にはここに相談してみよう」というのを自分の中で持っておくのが、いざとなったときに困らず、賢い使い方に繋がります。ぜひお時間のあるときに、ご自身の最寄りの医療機関について調べてみてくださいね!

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