2023.08.01タイ就職

日本人現地採用の職種

タイではどのような職種の募集が多いのでしょうか。自分の今までの経験を活かした仕事ができるのか、もしくは、経験が無くてもできる仕事があるのか、気になりますよね。

本記事では、現在タイで働いている日本人現地採用が働いている職種について、さらに、近年募集の多い職種について解説していきます。

■日本人現地採用の職種アンケート結果

パーソネルコンサルタント 2022在タイ日系企業 給与・福利厚生統計データより抜粋

弊社で昨年実施したアンケート結果によりますと、現在タイで働いている日本人現地採用者のTOP職種は製造業では1位営業、2位製造・エンジニア、3位経営層、非製造業では1位営業、2位経営層、3位管理部門系(総務・人事・経理)という結果となりました。

それぞれのポジションについて解説してまいります。

■営業職

製造業・非製造業に関わらず多い職種です。特に、20代後半から30代の若手人材の需要が高まっています。
駐在員を減らしていき、現地化を進める企業が増えている影響で、若手人材に長く活躍してもらい、会社の中核人材になってほしいという企業の意図があります。
多くはないですが、40-50代の方にも、経験を活かしてマネジメントをしてほしいという求人もあります。

業界経験があると歓迎されますが、業界経験がなくても、営業などの対人折衝の経験があれば採用されやすいでしょう。
また、営業職は特にコミュニケーションを取ることが多いため、日常会話レベル〜ビジネスレベルの英語力を求められることが多いです。

■製造・エンジニア

タイの日系企業の約4割が製造業であることから、製造・エンジニアの職種の募集は常にあります。自動車メーカーに関連する金型製造やプラスチック製品の企業などが多くタイに進出しており、日本人の製造責任者やエンジニアを置いている企業が多いです。
金型製造技術者、プラスチック射出成型技術者、品質管理、工場設備・機械エンジニアなどのポジションが特に募集が多いです。
その他、建設業での電気設備・機械設備エンジニア、施工管理も一定の需要があります。

■経営層

求人の数自体はあまり多くありません。元からその企業で現地採用の営業や製造・エンジニアとして長くマネジメントを担当されていた方が、昇進されて経営層人材になるケースが多いです。
現地採用でまだマネジメントを経験されていない方でも、タイで長く経験を積まれることで、将来的に経営に携わる機会はあります。

■管理部門系(総務・人事・経理)

求人の数は営業やエンジニアに比べて少なく、管理部門を志向する求職者が多いため、人気の職種です。
社内コミュニケーションを円滑にすすめるための英語・タイ語などの語学力や、経理では、連結決算などの高いレベルを求められるケースが多く、スキルがなければ簡単に就職することは難しいでしょう。

■IT営業・エンジニア

近年増えているポジションです。従来からの日系のIT・通信企業が業務を拡大したり、クラウドサービスを提供する企業がバンコクへ進出を始めていることから、IT営業・エンジニアの需要が増えています。

IT企業のみならず、大手企業のIT担当者として募集があるケースも一部あります。人材市場にも登録者が少なく、その割に募集が多いことから売り手市場のポジションと言えます。

■その他職種

・営業コーディネーター
求人の数は多くはなく、人気のため競争が激しいポジションです。

・飲食関連
バンコクの日本食レストラン数は年々増えており、日本からの進出も増えています。オペレーションのほか、寿司職人の需要は高いです。

 

以上、日本人現地採用の職種について解説してまいりました。ご自身の期待に合った職種はありましたか?上記以外にも職種はありますし、ご自身の経験に合った職種があるかどうか、気になる方はぜひパーソネルコンサルタントのLINE問い合わせ窓口からお問合せください。担当のコンサルタントが親身にご相談にのります。