2024.02.25タイの文化

えっ、これが沙羅双樹!?

幹からいきなり砲丸玉のような実がぶら下がっている樹を見たことはありますか。お寺の境内に多いですが、スクムウィットのソイの中でも見られます。重そうな巨大な実をいくつもつけた姿は見ようによっては不気味です。が、実は、この樹こそタイの人が「沙羅双樹(さらそうじゅ、娑羅双樹とも)」と思っている樹なんです。沙羅双樹といえば、『平家物語』の「娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」を思い出しますね。お釈迦様が入滅した時に臥床の四辺にあったとされ、仏教三大聖樹の一つに数えられています。
そんな聖樹に、こんな奇妙な実がなるものなのでしょうか……?

タイ版「沙羅双樹」は、サガリバナ科ホウガンノキ属で、和名はホウガンノキ(砲丸の木)といいます。
英名もCannonball Tree(砲丸の木)、正式なタイ名もルークプーンヤイ(砲丸)。どうやら誰もが「砲丸」を連想するようですが、タイ語では別名の「サーラランカー」もあり、この名前の方が知られています。サーラとは「沙羅」のこと、ランカーは「スリランカ」が縮まった言葉で、「スリランカの沙羅双樹」という意味になります。

 

タイ版「沙羅双樹」/ホウガンノキ(砲丸の木)

日本版「沙羅双樹」/ツバキ科のナツツバキ(夏椿)

仏教三大聖樹の沙羅双樹は、本来、フタバガキ科の全く別の植物でした。
インドで見られる樹で、白い花が咲きます。でも、インドの植物ですから、全世界にあるというわけではありません。それで、日本では、ツバキ科のナツツバキ(夏椿)を代用して「沙羅双樹」と呼ぶようになりました。今でも、お寺でよく見かけます。夏になると白い花を咲かせますが、本家本元の沙羅双樹とは全く違い、花の形は椿そっくりです。

このように「沙羅双樹」は、国によって違う植物を代用しています。
そしてスリランカでは、ホウガンノキが「沙羅双樹」になってしまったのです。ホウガンノキは、実だけでなく花もグロテスクで、内側が赤・外側が薄黄色の肉厚の花弁に、イソギンチャクのような雄蕊が密集しています。花は夜間に独特の香りを放ち、虫やコウモリなどを呼び寄せます。可憐な白い花と違って、あまりありがたみが感じられない気もするのですが、もしかしたらスリランカの人には違和感がなかったのかもしれません。

ともあれ、このスリランカ版「沙羅双樹」がタイに伝わり、聖樹として寺院などに植えられるようになりました。
タイ版「沙羅双樹」は他にも種類があるのですが、中でも最も変わったホウガンノキがポピュラーになっているのは不思議です。砲丸状の実は殻が非常に硬く、簡単には割れませんし、実がなってからかなり長期間ぶら下がったままになっています。そんなわけで一年中見られるので、ぜひ探してみて下さい。

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