パターンを知れば理解しやすいタイ語の読み方と綴りの違い
タイという国の玄関口、スワンナプーム空港。「英語でスヴァルナブーミと書いてある、どうして?」と不思議に思う人が少なくありません。同じアルファベットであっても言語によって読み方が異なるのは当然ですが、タイ語の英語アルファベットへの置き換えは何となく、首尾一貫していません。
「ワ?ヴァ?」「Rなのに『ん』の発音?」「プ?ブ?」「ム?ミ?」など、迷いっぱなしです。
このような不一致のほとんどは固有名詞に見られます。
今日はスワンナプームという単語を参考に見ていきます。
スヴァルナブーミ(Suvarnabhumi)という表記は、不思議などと煽るほどもなくその根拠は明快です。インドのアショーカ王が紀元前3世紀ごろ、仏教布教のために使節を送ったとされる「黄金の地」のことです。「スヴァルナブーミ」はサンスクリット語といわれます。タイ語表記でも、「Suvarnabhumi」をそのまま当てはめたような綴りとなります。これを一つ一つタイ語の発音に当てはめていくと、
・「V」と「W」の区別が文字的にも発音的にもない
・「R」や「L」は頭文字以外いずれも「N」の発音になりやすい
・「P」や「B」は濁音・半濁音の逆転が起きやすい
・「M」や「N」は語尾では母音が消えやすい
これで「スワンナプーム」になりました。
一点、サンスクリット語と同様にタイ語に多分に関わるパーリ語では、「スヴァンバブーミ(Suvannabhumi)」となるようです。
また、濁音・半濁音の逆転については、以前の投稿「意外と覚えやすい、日本語にも通じる仏教用語」でも説明しています。
「それではなぜ、わざわざ読み方と異なる綴りにするのか?」という疑問が湧いてきます。
個人的な意見で無責任ですが、歴史ある名称と主張するための「格付け」だと思っています。東北部ローイエット県にスワンナプーム郡という町があります。空港と同様の名称ですが、英語表記では「Suwannaphum」と読み方に近い表記となっています。
ほかにもいろいろあります。
例えば、現在の首相の名字は「チナワット」と読まれますが、英語表記は「Shinawatra」で、そのままカタカナに当てはめて「シナワトラ」と書いてしまっている日本語の媒体があります。「シナワット」というカタカナ表記も見受けられ、タイ語の「チ」と「シ」は日本人にとって聞き分けづらい発音ですが、文字的にはたいてい「ch」が当てはめられます。
綴りも発音も、タイ語にちょっと興味を持つだけで理解度が一気に深まります。
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