2024.11.04タイの文化

さまざまな思いで流すタイの灯籠流し「ローイクラトン」

タイを代表する祭りの一つ、日本の灯籠流しに似た「ローイクラトン」の季節となりました。旧暦12月の満月の日、今年は11月15日に催されます。

ローイクラトンは、日本語で「ローイ=流す」「クラトン=灯籠」と分かりやすく訳されますが、祭りとしてのローイは「水面上」を意味するようです。クラトンも日本語の灯籠にそのまま当てはめられず、中国古語の「鎧・燈」の訳といわれます。タイでの発祥はスコータイ時代の北部スコータイ県で、行為としての起源はインドです。しかし、クラトンの本来の意味を知ると、中国の灯籠流しが融合されていると想像できます。

仏教行事とも思われがちですが、水の女神「コンカー」への祈りや収穫への感謝などを表したものですので、むしろ(仏教の元となる)バラモンの教えに近いでしょう。ラマ5世の治世に、いくらかの仏教の教えが加わって現在に至りました。

タイにはローイクラトンに似た、「ローイバープ」という行為があります。自らの罪に見立てて切った髪の毛や爪を器に入れて川に流す、いわゆる罪滅ぼしの行いです。ローイバープとしての思いを込めてローイクラトンを流すという人もいます。一昔前はバンコクの中華街に近いチャオプラヤー川沿いで、ローイバープを流せる場所がありました。

若者にとってローイクラトンは、恋愛祈願、恋占いです。以前ほどの盛り上がりはありませんが、若い男女それぞれが流したクラトンが水の上でぶつかると、それは2人が結ばれることを意味しました。やはり一昔前は、若いカップルがローイクラトンの後にホテルに行くことが流行しているとして、警察の見回りが強化されたこともありました。

クラトン自体は、バナナの茎で底の部分を形作り、バナナの葉で装飾するのが一般的です。最近のローイクラトンは観光誘致という目的を兼ねていますので、ショー化に伴ってクラトンも派手になってきています。
その一方で、地方によっては観光化されていない、平べったいボート型に削り取ったバナナの茎にロウソクと線香を立てるだけの素朴なクラトンを流しています。今でもバンコク西隣のサムット・ソンクラーム県などで見かけます。

クラトンは自宅近所の川、運河、池などに流され、それが大量のゴミと化して環境破壊の根源にもなっています。そんなこともあって一時期は、水の生き物が食べられるようパンを利用してクラトンを作って環境保全を、という考えも広がりました。しかしそれも、バンコク都庁が「パンは腐敗しやすくこれまで以上の環境破壊につながる」といって、禁止し始めています。
自分にも優しく、環境にも優しいローイクラトンを楽しみましょう。

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