【特集】タイに広がる日本の味 ─ 「タイにある有名日本料理店」まとめ
近年、タイにおける日本食の人気は非常に高く、多くの日本チェーン店(寿司、ラーメン、丼もの、居酒屋など)がバンコクをはじめとするタイ国内都市で展開されています。
2025年時点で、タイ全体の日本食レストラン数は5,916店舗にのぼり、バンコクだけで約2,672店舗が確認されています。
日本で働く「タイ高度人材」を紹介する弊社としても、このような日本チェーンの広がりは、飲食・サービス業分野での人材ニーズの高さを示す好材料と捉えています。
以下では、特に知られている有名日本チェーン店をジャンルごとに紹介します。
①【ラーメン編】タイで味わう日本のラーメン
出典:https://www.ippudothailand.com/
博多一風堂(Ippudo)
「博多一風堂」は、福岡・博多で創業した豚骨ラーメンチェーンです。白く濁ったとんこつスープに極細ストレート麺を合わせたスタイルを基本とし、「白丸」「赤丸」などのメニューを展開しています。
タイではバンコクのショッピングモールを中心に出店しており、日本と同様に豚骨スープのラーメンを提供しています。タイ独自の展開として、「MALA TONKOTSU」など、鶏白湯と豚骨スープを合わせて花椒(かしょう)オイルをきかせた辛味系ラーメンを期間限定メニューとして導入した例もあります。

出典:https://www.hachiban.co.th/th/home/
8番ラーメン(Hachiban Ramen)
「8番ラーメン」は、石川県金沢市発祥のラーメンチェーンで、日本では国道8号線沿いの店舗からスタートしました。キャベツやもやしなどの野菜をのせたラーメンや、味噌・醤油・塩などのスープを用意しています。
タイでは「ฮะจิบัง ราเมน」(日本語の発音そのまま)として全国のショッピングモールに多数出店しており、タイ語・日本語併記のメニューを展開しています。タイ限定の「トムヤムクンらーめん」や「トムヤム チャーシューメン」など、トムヤムスープを使ったラーメンが公式メニューに含まれているのが特徴です。
②【お寿司編】お回転寿司で日本を味わう
スシロー(Sushiro)
「スシロー」は大阪発祥の回転寿司チェーンで、日本国内各地とアジアの都市に店舗を展開しています。日本と同様、皿の色ごとに価格帯を分け、多種類のネタやサイドメニューを組み合わせる形式です。
タイではバンコクなどの商業施設に出店しており、寿司の皿は色ごとに赤皿40バーツ、銀皿60バーツ、金皿80バーツ、黒皿120バーツといった価格設定になっています。 さらに、寿司に加えて、唐揚げやラーメン、うどん、味噌汁、デザートなどのサイドメニューもタイ語表記のメニューで提供されています

出典:Hamasushi Thailand. Facebook
(https://www.facebook.com/p/Hamasushi-Thailand-61578826928127/)
hama寿司(Hama Sushi)
「はま寿司」は、2000年代に誕生した回転寿司チェーンで、現在は全国に500店舗以上を展開しています。1皿100円(税別)を中心とした価格帯で提供しているのが特徴です。期間限定メニューに加え、地域ごとの限定商品なども扱っています。
タイでは2025年にバンコクのセントラル・ピンクラオに1号店がオープンし、タイのはま寿司では、皿にのせたメニューによって価格が分かれており、40バーツ、60バーツ、80バーツといった価格帯で提供されています。寿司以外にも、唐揚げ、ポテト、茶碗蒸し、うどん、デザートなどのサイドメニューも用意されており、寿司と組み合わせて注文できる構成になっています。
③【どんぶり編】サクッと一杯、日本のどんぶり
出典:Yoshinoya Thailand. Facebook
(https://www.facebook.com/YoshinoyaThailand/)
吉野家(Yoshinoya)
「うまい、やすい、はやい」のキャッチコピーで知られる吉野家は、1899年創業の牛丼チェーンです。東京・日本橋の魚市場にあった小さな店から始まり、現在は日本国内に加えて海外にも店舗を展開しています。
タイの吉野家では、日本式の牛丼やカレーに加えて、唐辛子やハーブを使った辛味系丼メニューも提供しています。「Thailand Only」として告知された「ข้าวหน้าพริกสด(生唐辛子のせ丼)」や「ข้าวหน้าซอสจิ้มแจ่ว(イサーン風ソースの丼)」など、タイの味付けを取り入れた限定メニューが販売されたことがあります。

すき家(Sukiya)
「すき家」は、横浜で1号店をオープンし、牛丼をベースに、チーズやキムチ、おくらなどのトッピングを組み合わせたメニューのほか、カレーや各種丼、朝食セット、キッズメニューなどを提供しています。
タイでは公式サイト・アプリを通じて店舗情報やメニューを公開しており、ショッピングモール内のフードコートやレストランフロアなどに出店しています。タイ版グランドメニューでは、牛丼(GYUDON)、焼肉丼、豚丼、焼き鳥丼、ラーメン、カレー、キッズセット、オリジナルのお茶ブランド「SUKICHA」といったカテゴリーが用意されています。
また、タイ独自の展開として、プロモーションメニューに「ข้าวหน้าเนื้อชีสลาวา(牛丼チーズラーヴァ)」「ข้าวหน้าเนื้อหมาล่า(マーラー風牛丼)」や「ข้าวแกงกะหรี่ชีสลาวา(チーズラーヴァカレー)」など、チーズソースやマーラー風味を組み合わせた丼・カレーが登場したこともあり、日本の基本メニューをベースにしながらタイ向けのアレンジ商品も販売されています。
④【とんかつ編】タイで食べる日本式とんかつ
出典:Tonkatsu Wako. Facebook
(https://www.facebook.com/tonkatsuwakoth/?locale=th_TH)
とんかつ和幸(Wako)
「とんかつ和幸」は、東京発祥のとんかつ専門チェーンで、日本では百貨店やショッピングセンター内に多く店舗を構えています。定食スタイルで、とんかつにご飯・味噌汁・キャベツをセットにしたメニューを提供しています。
タイの和幸は、ICONSIAMやOne Bangkokやサイアムセンターなどバンコクの大型ショッピングモールに出店しており、日本と同じスタイルのとんかつ定食に加えて、「Momiji」「Himawari」など名前付きの期間限定セットや、2人用の盛り合わせセットなどをタイ側のプロモーションとして展開しているのが特徴です。

出典:Katsuya Thailand. Facebook
(https://www.facebook.com/KatsuyaThailand/)
かつや(Katsuya)
「かつや」は、とんかつ・カツ丼を中心に展開するチェーン店です。カツ丼やロースカツ定食などの定番メニューを、比較的手頃な価格でボリュームたっぷりに提供しているのが特徴です。
タイの「Katsuya」では、カツ丼やとんかつ定食に加え、「MALA RED HEAT」など、唐辛子や花椒を使った辛口メニューのキャンペーンや、ソースを変えた「Duo Vibes Tonkatsu」などのプロモーションを実施しています。
⑤【和定食編】一汁三菜の日本式ごはん
出典:https://www.ootoya.co.th/index.php
大戸屋(Ootoya)
「大戸屋ごはん処」は、東京・池袋の小さな定食屋から始まり、現在は日本各地のほか、一部海外にも店舗を展開しています。家庭の食卓をイメージした一汁三菜スタイルの定食を中心に、幅広いメニューを提供しています。
タイの大戸屋では、日本と同じ焼き魚や唐揚げの定食に加えて、「Half Half Menu」と呼ばれる主菜2品を組み合わせたセットや、2人用の「Combo Teishoku(コンボ定食)」など、シェアしやすいメニュー構成が目立ちます。バンコクではセントラルワールドやエンポリアムなどの大型ショッピングモールに出店しており、一部の店舗(Ootoya Tokusen)で前菜からデザートまで全8品を一度に楽しめる「特選セット(Tokusen Set)」を用意しており、和風鮭粥やねぎとろハンバーグ、焼きしまホッケ、A5和牛すき焼きなどをメインにしたセットが499〜759バーツ前後で提供されています。

出典:https://yayoirestaurants.com/
やよい軒(Yayoi)
「やよい軒」は、一汁三菜スタイルの定食を中心に、丼物や朝食メニューなども展開しており、日本国内のほか、タイやシンガポールなど海外でも「YAYOI」の名前で出店しています。
タイの「Yayoi」は、日本のやよい軒をベースにした定食チェーンで、定食セットに加えて丼、弁当、麺類、前菜、スナック、デザートまでカテゴリーが細かく分かれているのが特徴です。すき焼きや焼き魚などを組み合わせたセットA〜D、会議用の「Meeting Set(10セット単位)」、フライドチキンやタコをカップに入れた「○○シェイク」シリーズ、カラフルなソーダドリンクなど、タイ独自のメニューやプロモーションも多く、日本のやよい軒とは少し違ったラインナップになっています。
⑥【居酒屋編】タイで行ける日本の居酒屋
出典:https://shakariki432.com/brand/shakariki432-th/
しゃかりき432’’(Shakariki 432’’)
「しゃかりき432’’」は、大阪発の居酒屋チェーンで、大阪での出店を経て2012年にバンコク・アソークにタイ1号店をオープンし、その後バンコク市内を中心に複数店舗を展開しています。
大阪のたこ焼きやお好み焼き、串カツに加え、寿司・刺身や黒毛和牛ステーキなど150品以上のメニューをそろえ、バンコクではカラオケ併設店やルーフトップ席付き店舗など、店舗ごとに特徴の異なる業態で展開しているのが特徴です。
出典:Yamachan Thailand. Facebook
(https://www.facebook.com/YamachanThailand/)
世界の山ちゃん(Sekai no Yamachan)
「世界の山ちゃん」は名古屋発祥の居酒屋チェーンで、タイではバンコク・スクンビット39のタイ本店をはじめ、ラチャダーやオンヌット、アーリーなど市内に複数店舗を展開しています。
看板メニューの「幻の手羽先」は日本と同じスタイルで提供されており、店内メニューは手羽先や味噌カツなど名古屋めしに加えて、豚丼・焼き鳥丼・生姜焼き丼などのどんぶり類、サラダ、鍋、揚げ物、ご飯ものまで幅広い構成です。タイのデリバリーアプリ向けには、手羽先20本セットや各種ミニ丼も用意されていて、店内飲食とテイクアウトの両方に対応した業態となっています。
⑦【焼肉編】日本式焼肉をタイで!
出典:https://www.facebook.com/GyukakuTH/
牛角(Gyukaku)
「牛角」は、1990年代に日本で生まれた焼肉チェーンで、テーブルごとにロースターを設置し、客自身が牛肉・豚肉・鶏肉や野菜を焼いて食べるスタイルをとっています。日本国内での展開に加えて、アジアや北米など海外にも店舗を広げているブランドです。
タイでは、バンコクのショッピングモールを中心に展開しており、公式情報ではタイ国内4店舗で営業していることが案内されています。 タイ独自の展開として、「アマタレ」ソースを使ったメニューを「Gyu-Kaku Thailand だけ」として紹介し、このソースをビュッフェメニューの一部として提供するキャンペーンが行われています。

出典:Yakiniku Like Thailand. Facebook
(https://www.facebook.com/yakinikulike.th/)
焼肉ライク(Yakiniku Like)
「焼肉ライク」は、日本で生まれた“ひとり焼肉”をコンセプトにした焼肉チェーンです。1人1台の小型ロースターとカウンター席を基本とし、好みの肉の種類や量を選んで、自分のペースで焼きながら食べる形式を採用しています。
タイでは、バンコクのセントラル・ラプラオやターミナル21アソークなどの商業施設に出店しており、セットメニューは豚カルビや牛カルビなどの肉100gに、ご飯・スープ・キムチまたはサラダが付いた構成で、セットは179バーツ前後からと紹介されています。 さらにタイ独自の企画として、調味料ブランド「FaThai(ฟ้าไทย)」とコラボしたマーラー味の「Mala Set – Yakiniku Like X FaThai」を展開しており、辛さを“Baby”と“Boss”の2段階から選べるセットとして全店で提供するキャンペーンが行われました。
⑧【有名チェーン店】サクッと寄れる日本チェーン
出典:Pepper Lunch Thailand. Facebook
(https://www.facebook.com/pepperlunchthailand/)
ペッパーランチ(Pepper Lunch)
「ペッパーランチ」は、熱々の鉄板に生の肉とご飯、ソースをのせ、客自身が混ぜながら仕上げる「ペッパーライス」で知られる日本発のチェーンです。ステーキ、ペッパーライス、カレーなど、鉄板を使ったメニュー構成が特徴で、日本やアジア各国のショッピングモールを中心に店舗を展開しています。
タイではバンコクの商業施設内に店舗を構え、日本と同じペッパーライスやステーキに加えて、タイ向けの「Bangkok Spicy」シリーズを販売しています。例えば、プリックキーヌー(タイの小さな青唐辛子)を使った「ข้าวเปปเปอร์พริกขี้หนูหมู(ポーク・ペッパーライス)」179バーツ、「ข้าวเปปเปอร์พริกขี้หนูเนื้อ(ビーフ・ペッパーライス)」239バーツ、「パスタ・พริกขี้หนู(唐辛子入りパスタ)」199〜259バーツといった、辛さを前面に出したメニューが紹介されています。

MOS BURGER(モスバーガー)
「MOS BURGER(モスバーガー)」は、東京・成増で創業したハンバーガーチェーンです。注文を受けてから商品を作るスタイルをとり、ミートソースを使ったモスバーガーや、米をバンズ代わりにしたライスバーガーなど、日本ならではのメニューを展開しています。
タイでは、バンコクのセントラルワールド、エンポリアム、ターミナル21などに出店しており、ハンバーガーやライスバーガー、ホットドッグ、ポテト、ドリンク類をタイバーツ表記のメニューで提供しています。通常のバーガーメニューに加えて、タイならではの企画として、タイ紅茶を使った「Premium Thai Tea Soft Serve(プレミアム・タイティー・ソフトクリーム)」が期間限定で販売されたことがあります。公式の告知では、カップ入りソフトクリームを35〜40バーツ前後で提供するデザートメニューとして紹介されており、タイらしいフレーバーを取り入れたキャンペーンの一例となっています。
⑨【たこ焼き編】タイで食べる日本のたこ焼き
出典:Gindaco.th. Instragram
(https://www.instagram.com/gindaco.th?igsh=bjN2MnZlZnNreHRw)
銀だこ(Gindaco)
「築地銀だこ」は、表面をカリッと焼き上げ、中はとろりとした生地とタコの食感を残したスタイルのたこ焼きを日本各地で展開しているたこ焼きチェーンです。
タイでは、バンコクのサイアムパラゴン、ICONSIAM、Samyan Mitrtown、EmQuartierなどのショッピングモールを中心に出店しています。メニューは、オリジナルソースのたこ焼きや、テリヤキソースに玉子をのせた「Teritama」、チーズ味など、日本でもおなじみのフレーバーが中心です。サイアムパラゴン店のメニューでは、たこ焼き4個+お好み焼き+抹茶ドリンクのコンボや、たこ焼き16個+抹茶ドリンクのコンボといったセットが用意されており、たこ焼きに日本風の抹茶ドリンクを組み合わせたコンボメニューがタイの店舗の特徴のひとつとなっています。
⑩【カレー編】日本のカレーライスを求めて

出典:https://www.cocothailand.com/?lang=en
CoCo壱番屋(CoCo ichibanya)
「CoCo壱番屋」は、愛知県で1号店がオープンしたカレー専門チェーンで、「ココイチ」の略称でも知られています。ベースのカレーに対して辛さ、ライスの量、トッピングを細かく選べるスタイルを採用し、日本全国に店舗を展開しています。
タイでは、サイアムパラゴンやセントラルワールドなど、バンコクのショッピングモール内を中心に出店しており、英語・タイ語併記のメニューを用意しています。タイ向けのメニュー構成として、「Crispy Pork Curry(カリカリ豚入りカレー)」「Stir-Fried Pork with Oyster Sauce Curry(豚のオイスターソース炒めカレー)」など、タイでも馴染みのあるおかずに近い具材を組み合わせたカレーが紹介されており、タイの店舗向けに構成された商品群として掲載されています。
まとめ
タイで日本食人気が高まる背景には、日本料理店の増加、安定した需要、タイ人の味覚の親和性があります。飲食業界においては、タイへの新規出店や既存店の拡大に大きなビジネスチャンスがあります。
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タイに関することでお役に立てることがございましたら、何なりとお問い合わせください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。















