タイのお化け「ピーターコーン」とは?
「ピーターコーン(ผีตาโขน)」という、在タイ日本人が大好きな「お化け」が行列をなす祭りがあります。ラオス国境に程近い東北部ルーイ県ダーンサーイ郡で催され、バンコクから訪れるにはアクセスが少々不便ですが、「駐在中は毎年見に行っていた」という猛者もいたほどで、昔からその人気は絶大でした。

今年(2024)のピーターコーンの開催は、7月7日(日)~9日(火)*です。「お告げ」によって具体的な日にちが決まるので開催日は毎年異なりますが、観光誘致もあって週末が絡むことが多いといえます。いずれにせよ、雨期の始まりのころで、雨具を準備しておくと安心です。
起源はダーンサーイ郡ではなく隣のナーヘーオ郡です。ピーターコーンばかりがクローズアップされますが、実は各地に同様の祭りが存在します。最近はチェンカン郡の「ピーコンナーム」の露出度が高まっています。ルーイ県からだいぶ離れた東北部サコーンナコーン県にも、「ヘーピーコーンパンコーン」という似た祭りがあります。
日本語でピーターコーンを紹介する媒体のほとんどが、「ピー=お化け・ター=目・コーン=仮面」と訳していて単語的には正しいのでしょうが、元々は「ピータームコン(人を追いかけるお化け)」だったようです。そもそも祭り自体がピーターコーンと名付けられていますが、本来は「本生経(ジャータカ)」を基にしています。ジャータカは釈迦の前世の物語です。
日本人には馴染が薄いといえるジャータカですが、タイでは学校で習うようですし、寺院でもジャータカを題材とした壁画が多くあります。ジャータカの中で、釈迦の前世であるヴェッサンタラ王子(布施王子)が森を出て都に戻る際、全ての動物と霊が見送ったという場面があり、その霊=お化けがピーターコーンというわけです。
人を追いかけるだけの、脇役であるはずのお化けが、ピーターコーンという祭りの主役になりました。もち米を蒸すための竹ザル(フアット)で作った仮面と、色鮮やかな端切れを縫い合わせた衣装は、地元の人たちが考えたのでしょうか。本来はお化けではなく「精霊」と和訳すべきですが、それにしては奇怪な身なりです。祭りの行列はお化けだけでなく、雨乞いのロケットや子孫繁栄のためのリンガなども見られます。以前は質素な行列で、見学客はお化けたちと一緒に歩いていました。最近はスポンサーも多く参列してだいぶ賑やかになり、観覧席まで用意されています。
タイにいるなら一度は見てみたい祭りの一つでしょう。
* タイ国政府観光庁日本事務所「Amazing Thailand」

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