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2025.12.23タイ進出タイ進出の可否を見極める!成功するための市場調査ポイントとは? その4―過去事例紹介ー
こちらの企業様は、関東圏では有名な自動車学校で、オーナーより、「タイは交通事故が大変多いらしい」。ゆえにタイで自動車研修学校、自動車運転マナー講習、自動車運転免許試験支援サービスが受けるのでは?」とのことで、かなり前向きな投資をご検討されていました。 日本に在住の方であれば、学生時代、または若手社会人時代に20万~30万円を掛けて自動車教習所に通われた経験のある方も多いかと思います。 ただ、教習所を作る、建物(ハコ)を作る、タイ人教師を雇用するなどすべてコストが掛かります。よってその前に念のため、客観的なデータを集め、同市場を分析してみることにしました。 弊社では、 「結論から申し上げると、タイは自動車免許は50~200バーツで取得できます」 「タイの自動車免許は日本のように難易度が高くなく、簡単にほぼ誰でも取得できます」 とお伝えしました。本当に低価格で簡易に取れるため、事故が多いのです。 つまり、高額な日本式教習サービスには需要がないことがわかったのです。何も知らないまま、建設工事を開始し、教習用の道路や橋を作ったりしていたら、採算が取れなかった可能性があります。 タイにある程度長い方ですと、タイの自動車免許制度のお話は、 常識的なお話ですが、日本から進出するとなると意外に知られていない話であり、 オーナーも目を丸くされていました。 このような事例は、枚挙にいとまがないほど、いただきます。 飲食業、小売業、サービス業、製造業、様々なところで、同じような事例を見聞きしてきました。弊社では1か月ほどお時間をいただいて、 「市場がそもそもあるのか、無いのか」「その市場規模はおよそ何億円 何十億円??」 「その市場でシェアを多く握る企業名は? 国営?民間?タイ資本?欧米資本?」 「その市場に参入するためのルールは?」「文化的な慣習の違いは?」 などを調べて、お客様へ提出しています。
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2025.12.23タイ進出タイ進出の可否を見極める!成功するための市場調査ポイントとは? その3―タイのマーケット規模ー
日本国内は人口が減りつつあるとはいえ、1億2000万人の人口規模があります。 一方で、タイの人口はおよそ6,700万人と言われていて、ピークでも7,000万人とされています。※タイ統計庁(NSO)より まずは企業の数やその全体の売上規模を見据えつつ、どのくらい市場で戦っているプレイヤーがいるのか、その属性や特徴を把握することも、海外展開の重要な一歩であります。 タイの商務省データ、日本の統計データでは、それぞれ中小企業を含めた企業数が発表されています。一部休眠企業などもあることから、これらのデータを見ると、単純計算でタイの企業数/日本の企業数 =日本の企業数の18~21%がタイの企業数であり、当然ながらその規模感以上の数字や売上は取れないロジックになります。 ※急速な新しい製品の普及は除いたケース
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2025.12.23タイ進出タイ進出の可否を見極める!成功するための市場調査ポイントとは?その2
前回は、調査の方法に関して、解説しましたが、今回は集まったデータの考え方としていくつか方法論を解説します。 市場調査において「演繹法(えんえきほう)」と「帰納法(きのうほう)」は、データの分析や仮説の構築に欠かせない重要な思考方法です。 両者はアプローチの仕方が異なり、それぞれに適した場面があります。
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2025.12.23タイ進出タイ進出の可否を見極める!成功するための市場調査ポイントとは?その1
まず「目的の明確化」と「仮説設定」を行い、調査の目的と方向性を定めてから、対象とする顧客や市場の規模、トレンド、競合を調査することで、信頼性の高いデータを収集し、事業の成功につなげることです。 市場調査の3つの基本ポイント 1 市場の成長性と規模 → どのくらいの市場のパイがあり、市場を獲得できるのか? またはひっくり返せるのかを判断する材料になります。 2 市場で展開するプレイヤー → どのようなプレイヤーがトップシェアで、それはどんな会社?(国営?民間?財閥?新興?)なのか、ライバル企業や協調できそうなプレイヤーを確認します。 3 市場のルール → 日本と同じ法律で、御社の商品が売れるかと言うと、そうではないケースがあります。関税率を含め、許認可、法令や規則の確認が必要です。
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2025.12.17タイ進出採用タイ人材の給与を理解するシリーズ第1回:タイ人の給与構造と市場の基本理解
多くの企業では「固定給+手当+賞与」という構成が基本ですが、日本と異なるのは手当の比率が高い点です。 たとえば、日本語や中国語など、英語以外の言語スキルに対する語学手当や資格手当が重視され、場合によっては給与全体の2〜3割を占めることもあります(日本では1割未満が一般的)。これは、スキルを持たない一般社員と給与を差別化をするために行われることが多いです。 また、賞与に加えて年次昇給制度が設けられており、これは多くのタイ企業に共通する仕組みです。 ※福利厚生については以下のコラムを参照ください 【タイ進出企業向け】タイの福利厚生について、 タイのプロビデンドファンドとは?導入のメリット・デメリット
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2025.05.26タイ進出タイ進出前に必見!WAOJEバンコクで学ぶ現地起業家の知恵と人脈
WAOJEバンコクでは、毎月第3水曜日に定例の講演会と交流会を開催しています。講演会では、タイや東南アジア地域のビジネスに深く関わる専門家や企業経営者をゲストに迎え、最新の経済動向や市場情報、現場での実践的な知見について学ぶことができます。参加者の皆さんからは、「進出前に聞いておきたかった情報ばかり」との声も多く、特に新興国特有の商習慣や注意点について、現地ならではの話が毎回好評です。 講演後の交流会では、50人〜100人規模のビジネスパーソンが集まり、名刺交換や意見交換が行われます。参加者の半分は現地で自らビジネスを展開している起業家で、もう半分は駐在員や現地採用のビジネスパーソン。年齢層は20代から60代まで幅広く、また約3割はタイで活躍する日本人女性という、多様で活気ある交流の場となっています。
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2025.05.13タイ進出日系企業がタイに海外進出するメリットとは?今タイが選ばれる理由を解説
まず最大のメリットは、「圧倒的に多くの日系企業がタイに存在する」点です。 バンコク日本人商工会議所(JCC)は、在外日本商工会議所の中でも世界最大級の規模を誇ります。2024年4月時点での会員企業数は1,656社にのぼり、これは中国・上海の2,374社に次ぐ世界第2位の規模です【出典:バンコク日本人商工会議所】。 さらに、JETRO(日本貿易振興機構)が発表した「タイ日系企業進出動向調査2024年度(2025年2月)」によると、タイに進出している日系企業数は6,083社に達しており、これはアジアのみならず世界の中でもトップクラスの数字です【出典:JETRO タイ日系企業進出動向調査2024年度(2025年2月)】。 このように日系企業が多数存在することで、日本語対応が可能な現地スタッフや通訳、翻訳、会計、法律といった周辺サービスも充実しています。特にバンコクでは、日系マーケットをターゲットにビジネスを始めることで、日本と同様の営業戦術が活かせ、事業成功への足がかりを得やすい環境が整っているのです。 出典 JETRO Official Facebook より
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2025.05.13タイ進出タイは“成熟市場”ではない!11業種から見る成長の実態
タイの自動車販売はここ数年で大きく落ち込み、2024年の国内販売台数は前年比で26.2%減の57万台強にとどまりました。【出典:ロイター通信】家計債務の増加やローン審査の厳格化が要因です。一方で、中国製EV車などの新規ブランドの参入が活発化しており、自動車業界は大きな転換期を迎えています。政府も支援策を講じて業界再活性化を図っています。 出典 エコノミストonline より
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2025.05.01タイ進出タイ市場でこれから売れる商品・注目業界6選|需要拡大の兆しと成長分野を解説
ペットはタイ人の暮らしの中で“家族”としての存在感を急速に高めています。20年前は一部富裕層の趣味だったペット飼育も、今では中間層に浸透し、ペットフード・グルーミング・衣類・医療・保険までを含めた巨大産業に成長しています。 2021年時点でペット関連市場の規模は約446億バーツ(約1,784億円)とされ、2026年には667億バーツ(約2,668億円)に達する見通しです。【出典:JETRO https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2023/71ab5005d2cf6a0b.html】 さらに、2025年の地震時には、ペット禁止のコンドミニアムに住む住人たちが避難時にペットを連れている様子がSNSやニュースで拡散されました。禁止物件であっても隠れてペットを飼う人が非常に多いことが明らかになり、ペット飼育の広がりを象徴する出来事となりました。 これにより、ペットフード、おもちゃ、洋服、キャリーケース、専用ベッド、香り付き消臭用品など「ヒト並み消費」を前提とした商品群のさらなる拡大が見込まれます。
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2025.04.30タイ進出タイ進出している日系企業一覧|業種別の代表例と最新動向まとめ
・トヨタ自動車(Toyota Motor Thailand) ・本田技研工業(Honda Automobile Thailand) ・いすゞ自動車(Isuzu Motors Co., Thailand) ・日産自動車(Nissan Motor Thailand) ・矢崎総業(Yazaki Corporation Thailand) ・住友電装(Sumitomo Electric Wiring SystemsThailand) ・デンソー (Denso Thailand) タイは「アジアのデトロイト」と呼ばれるほど自動車産業が発達しており、日系メーカーの多くが製造拠点を構えています。矢崎総業は配線システムの大手として5万人以上を雇用しており、トヨタやホンダは東南アジア輸出拠点としての役割も担っています。
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2025.04.18タイ進出タイ進出を成功させるには?日系企業の実例から学ぶ戦略とローカライズ
CoCo壱番屋(ココイチ) 日本発祥のカレーチェーン「CoCo壱番屋」は、2008年にタイに進出して以来、28店舗以上を展開しています。日本の定番メニューをそのまま展開するのではなく、タイ人の辛味嗜好に合わせて調整した味づくりや、清潔感ある店内、丁寧な接客が評価されています。中間層〜富裕層を狙った価格帯設定と、ショッピングモールへの戦略的出店により、プレミアムな日式カレーとして市場に定着しました。 ▶ 参考:Workshift「タイ進出成功事例」 スシロー 2021年にタイへ初出店した回転寿司チェーン「スシロー」は、わずか4年で33店舗を展開する急成長を遂げました。その理由は明確です。価格は一皿40バーツ(約160円)〜と手頃に抑えつつ、現地で人気のサーモンや炙りネタ、さらにはタイ人に馴染み深いスパイシー系のメニューも導入し、ローカライズを徹底しました。また、モール内の好立地への出店、SNSやプロモーションの活用も功を奏しました。 ▶ 参考:Sushiroタイ初体験レポート 8番らーめん 石川県発祥の「8番らーめん」は、実はタイに150店舗以上を持つ、現地で最も成功したラーメンチェーンのひとつです。地元資本との合弁によりタイ法人を設立し、現地生産・現地調達の仕組みを構築。さらに、タイ語での広告展開、タイ人向けの味の調整(スパイシー、甘め)、ベジタリアンメニュー対応など、徹底したローカライズにより、全国展開を実現しました。 ▶ 参考:8番らーめん公式情報
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2025.04.18タイ進出タイ進出の可否を見極める!成功するための市場調査ポイントとは?
まず最初に頼るべきは、日本企業をサポートしている公的機関や商工会議所です。 ● JETRO(日本貿易振興機構) 進出を検討する際、最初の相談先として最適なのがJETROです。バンコク事務所では、業界別のマーケット情報、法規制の解説、現地パートナー企業の紹介などを無料でサポートしています。調査レポートやセミナー資料も充実しており、タイ市場の輪郭を掴むのに役立ちます。 JETROバンコク事務所WebサイトLink ● バンコク日本人商工会議所(JCC) さらに業界に特化した情報を得たい場合、JCCへの参加・相談も有効です。自動車、建設、食品、ITなど業種別の部会が設けられており、現地で活動する日系企業同士の情報交換の場となっています。具体的な競合動向、現地での課題、行政対応の実態など、生きた情報が得られるのが強みです。 JCC公式サイト ● 金融機関系列の現地コンサルタント 大手都銀(三菱UFJ、みずほ、三井住友)や一部地方銀行のバンコク駐在事務所には、進出支援に長けたコンサルタントが常駐しています。事業計画のアドバイス、現地法人設立の手続き、パートナー候補の調査など、より実務的な支援が受けられます。